日本で学生服が生まれたのは約80年ほど前で、陸軍学校の制服がモデルだったらしい。これが進駐軍(古いな)の「軍事色一掃」方針にもめげずに生き残り、世界でもまれなユニホームとして定着してきた。しかし今日では、学生服および女子用のセーラー服を義務付けている学校は減少傾向にあり、制服廃止やブレザー化が進んでいる。加えて、少子化によって全体のパイも縮小している。つまり商売としての学生服はおいしくないようで、「学生服のメッカ」といわれる岡山県倉敷市児島地区では地場産業の衰退を嘆いている業者が多い。同地にあって業界ナンバーワンの尾崎商事(「菅公印」)などは、スポーツウェアやゲートボールのユニホームなどへの進出も始めている。

 学生服に付加価値をつけるのは難しいようだ。裏地にデコトラ並みの派手な図柄を刺繍するなんていうのは昔からあるけど、大阪の一部ヤンキーにしか売れない。まっとうな(?)ところでは、形状記憶合金を入れた肩パットつきや、ペットボトルの素材で作ったフリース地の「リサイクル型」ていうのもある。でも、基本的に「詰襟型」というスタイルは壊せないところに悩みがある。この「詰襟型」は、日本で明治・大正期に衣食住の欧化が進み、洋服を着ることが普及し始めたことと大いに関係がある。背広(ブレザー)型だと、シャツやタイなども一式揃えねばならないけど、「詰襟」なら下に何を着ていようがごまかせるってことが便利で、「国民服」になったのだ。つまり「軍国主義」よりも実質的な理由だったんだね。
 学生服として制服を採用するというのは、元々、英国の私学の伝統を真似たものだけど、日本風に公立学校にもこれを採用するという動きは20年くらい前からアジア(タイ、インドネシア)に出ていた。そして最近ではオーストラリアや米国の一部の学校でも「非行防止に役立つ」と採用するところが出てきたという。学生服着てても非行はあるし、学級崩壊しているってことを知らないのかな""。ところで「学ラン」っていうのは「学生オランダ風制服」の略だそうだけど、これホント?
 それにしても「制服系」サイトって、どうしてこんなにアブナ系コンテンツが多いんだろうね?

(写真は 日本被服株式会社のホームページhttp://hanjyo.com/nippi/より。古いコレクションの一つらしい)