新)、ユニクロ、ジョナサン、夢庵、コーヒー豆店、理髪店、居酒屋、とんかつ屋、クリーニング店だ。ざっと14枚もある。家に帰れば、もっとあるに違いない。
クレジットカードにもポイントがある。僕は何枚かクレジットカードを所持しているが、頻繁に使用するカードは決まってA社のカードである。理由はもちろん、どうせカードで支払うならポイントが貯まっているA社のカードを使いたくなるからだ。
みんなは、とっくに気づいていると思うけど、ポイントと景品は、馬の鼻先にぶら下げた人参みたいなものだ。人が欲しがる景品の交換ポイントは高めに設定されていて、僕のように貪欲な人間は、高ポイントの景品をゲットすべく「もう暫く貯めてみるか」と考える。しばらくすると、ポイント交換時期を過ぎているのに気づかず、せっかく貯めたポイントが半減してしまっている。ずっとこの繰り返しなのだ。
思うに景品を出す方だってちゃんと算盤をはじいているはずで、景品に設定されたポイントは、見事なバランスの上に成り立っている。辞書の中にも「消費性向」という言葉がある。ある一定期間の所得に対する消費の割合のことだ。カード利用者の平均年収から消費性向を算出して、カードの平均利用率に基づいた獲得ポイントを算出すれば、カードの利用率を上げるためにポイントを操作することは容易だ。
さりとて、分かっちゃいるけどやめられないのがポイントカードの魔力である。
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