渋谷から京王井の頭線に乗ること約15分で高井戸につく。小田急線と世田谷線が乗り入れている「下高井戸」の方がはるかに知名度があって、商店街も立派なのに比べると、この駅にはな〜にもナイ!。
 線路とそれに沿った神田川と環状8号線のでかい道路が駅前でぜんぶ交差しているところへ持ってきて、駅前のゴミ焼却所と小学校が大きな敷地を占めているのだから駅前に商店街が広がれないのだ。

 この駅の北側が高井戸東地区であり、わがロビンソンのある場所だ。この地区で目立つものといったら、HP(ヒューレットパッカード)の本社、「オリンピック」と「オーゼキ」という2つのスーパー、それとやたらと「内藤さん」が多いことだろう。とくにHPの存在感は大きく、「高井戸駅前商店街通り」の名前は、いつのまにか「HPストリート」になったし、春秋のお祭りの集合場所もHPの本社敷地だ。飲み屋にたむろしているのもHPの社員だったりする。「内藤さん」が多いのは、新宿以西の甲州街道筋を領地にしていた大名・内藤氏(「内藤新宿」)の本家がここにあり、歴代の分家・親戚筋がたくさん住み着いているためらしい。内藤家の本宅は壮大な森の奥にある。ちなみに隣の浜田山まで行くと「安藤」姓が目立つ。

●駅前にそびえる杉並区の焼却炉巨大煙突
 

●高井戸駅ホームからみた環状八号線荻窪方向

●「志乃」と「シルク」は篠原ご夫婦で経営
 
僕らが行きつけにしている食関係の店は、主に4店。居酒屋の「志乃」、その奥さんがやっているカラオケスナック「シルク」、焼き鳥の「鳥源坊」、沖縄料理の「ちゃんぷる亭」。昼飯を取るのは、そば屋の「やぶ」か中華料理の「一光」が多い。たまにゆくのは焼肉屋の「キムおばさんの店」、ラーメン屋の「ほずみ」、寿司と天ぷらの「魚河岸」。これに、ファミレス系のデニーズやジョナサンや華屋与兵衛がたまに加わって、ほぼローテーションのように回っている。ずいぶんいろんな店があるじゃないかと思うかもしれないけど、結構飽きてしまう。ステーキが食べたい時もあれば、まともなピザやイタメシや本格インドカレーが食べたくもなる。そんな時は、ひと駅分歩いて隣の浜田山に行くしかない(浜田山情報は次回)。
 
●焼き鳥がおいしい「鳥源坊」
 

 ●沖縄料理の「チャンプル亭」、ご主人の石橋さん親子